物価高騰が続くなか、生活者支援と地域経済の下支えを目的に、全国の自治体でプレミアム付商品券の発行が広がっています。プレミアム付商品券とは、購入額より高い金額分の買い物に使える商品券です。たとえば1万円で1万3,000円分を購入できる場合、差額の3,000円分がプレミアム分にあたります。
プレミアム付商品券のデジタル化を検討中の自治体・商工団体のご担当者へ。情報収集に役立つ資料をご用意しています。
\ まずは情報収集から /
プレミアム付商品券の仕組み
プレミアム付商品券は、自治体や商工会、実行委員会などが発行主体となり、地域内の対象店舗で使える商品券を販売・配布する仕組みです。購入者は販売価格より高い額面の券を使えるため、家計の負担軽減につながります。地域の店舗にとっては、来店の促進や消費の喚起が期待できます。
プレミアム率は自治体ごとに異なります。一般的には20〜30%程度の例が多く、子育て世帯や住民税非課税世帯など対象を限定した券では、より高い率を設定する自治体もあります。発行総額や購入上限とあわせて、事業の目的に応じて設計するのが一般的です。
自治体でプレミアム付商品券が活用される理由
自治体で活用される理由は、大きく「生活者支援」と「地域経済支援」の2つに分けられます。
生活者支援
第一に、物価高騰で増えた家計負担をやわらげる効果です。食料品や日用品、外食、サービス利用など、生活に近い支出に使えるようにすることで、住民の購買力を補います。
地域経済支援
第二に、地域内の消費を促す働きがあります。利用できる店舗を市内・町内の加盟店に限ることで、消費が地域外へ流れにくくなり、地元店舗の売上につながります。
紙の商品券とデジタル商品券の違い
プレミアム付商品券には、大きく分けて紙型とデジタル型があります。それぞれに向き・不向きがあるため、住民や加盟店の状況をふまえて選ぶことが大切です。
紙の商品券のメリット・デメリット
紙の商品券は、幅広い年代が使いやすく、スマートフォンを持たない方にも届けやすい点が利点です。デジタル機器に不慣れな方への配慮がしやすく、既存の商店街や小規模店舗でも取り入れやすい形式といえます。一方で、印刷・配送・換金などの作業負担が大きくなりやすい面もあります。
デジタル商品券のメリット・デメリット
デジタル商品券は、申込から購入、利用、換金までをシステム上で管理しやすい点が強みです。利用状況を把握しやすく、加盟店の管理や精算業務の効率化にもつながります。アプリのデジタル商品券と二次元コード付きの紙商品券を併用する方式なら、利便性と幅広い住民への配慮を両立させやすくなります。
運営側のメリットと住民側のメリット
「紙とデジタルのどちらが合うか」「運用や精算をどう設計するか」といった段階のご相談も承っています。要件整理からお手伝いします。
\ 要件整理からお手伝いします /
デジタル化で変わる運用と効果検証
プレミアム付商品券をデジタル化すると、紙をアプリに置き換えるだけでなく、事業全体の運用設計が変わります。購入の申込、抽選や当選通知、券の発行、利用履歴、加盟店での決済、換金の申請、精算管理までを一元化しやすくなります。
利用データを確認できることも、大きな利点です。どの地域や業種、店舗で使われたのか、利用期間中にどの程度消費が動いたのかを検証しやすくなります。単発の生活支援で終わらせず、次回以降の地域消費施策や商店街の支援、キャッシュレス施策に活かす土台にもなります。
プレミアム付商品券事業を進める主な流れ
一般的な進め方は、次のとおりです。
事業目的と対象者を決める
生活者支援を重視するのか、地域内消費の喚起を重視するのか、対象を子育て世帯・高齢者・全市民のいずれにするのかを整理します。
プレミアム率と発行総額を決める
販売価格、利用できる金額、発行数、購入上限を設計します。
紙型・デジタル型・併用型を選ぶ
住民の使いやすさ、加盟店の対応力、事務局の運用負荷、精算のしやすさをふまえて形式を決めます。
加盟店を募集する
小売店、飲食店、サービス業、医療・薬局、建築・リフォーム関連など、対象業種を決めて募ります。
申込・販売・利用期間を設定する
申込方法や購入の流れ、数か月単位の利用期間を設定します。
換金・精算・効果検証を行う
利用後に加盟店への換金・精算を行い、終了後は利用額や未使用額、加盟店数、消費喚起の効果を検証します。
実施時に注意したいポイント
プレミアム付商品券事業では、利便性だけでなく、会計処理や不正防止、未使用分の管理も重要になります。
特に、未使用の券や未換金相当額の扱いには注意が必要です。会計検査院は、商品券などの配布事業について、使用実績や換金実績を適切に把握し、未使用・未換金分に係る交付金等の取扱いを明確にすることの重要性を指摘しています。事業設計の段階で、利用期限や換金期限、未換金額の返還ルール、加盟店との契約、精算データの保存、問い合わせ対応、不正利用への対策を明確にしておくと安心です。
あわせて、プレミアム付商品券を装った詐欺にも注意が呼びかけられています。市区町村や国の職員などをかたる不審な電話・郵便に関する注意喚起が行われており、住民への周知もあわせて検討するとよいでしょう。
「配って終わり」にしない地域接点づくり
プレミアム付商品券は、短期的には家計支援や消費喚起の施策です。デジタル化を前提に設計すれば、地域の店舗と住民の接点を継続的につくる施策にもなります。
券の利用後に加盟店情報を発信したり、地域イベントや商店街のキャンペーンと連動したりする工夫も考えられます。次回施策の案内につなげることで、単発の支援を地域づくりの基盤に変えられます。紙では把握しにくかった利用状況も、デジタル商品券なら集計しやすく、次の施策改善に役立てられます。
まとめ
プレミアム付商品券は、購入額以上の買い物ができる仕組みによって、生活者の家計負担をやわらげ、地域内の消費を促す施策です。物価高騰対策や地域経済の活性化の一環として、多くの自治体で活用されている施策です。
実施にあたっては、対象者やプレミアム率、発行方式、加盟店管理、換金・精算、未使用分の処理、不正防止など、設計すべき項目が数多くあります。紙の商品券は幅広い住民が使いやすい反面、集計や精算の負担が大きくなりやすく、デジタル商品券は運用の効率化や効果検証に強みを持ちます。これから検討する自治体や商工団体は、「生活支援」「地域内消費」「加盟店支援」「データにもとづく効果検証」までを一体で設計することが大切です。
プレミアム付商品券や地域商品券のデジタル化を検討している自治体・商工団体のご担当者へ。モバイル商品券プラットフォーム byGMOでは、紙とデジタルを組み合わせた商品券施策や、加盟店管理、利用状況の把握、換金・精算業務の効率化をご支援しています。
プレミアム付商品券、地域商品券、子育て支援券、生活応援券などの実施をご検討の際は、要件整理からお手伝いします。
\ まずはお気軽にご相談ください /
プレミアム率はどのくらいが一般的ですか?
20〜30%程度の例が多く見られます。対象を限定した券では、より高い率を設定する自治体もあります。発行総額や購入上限とあわせて、事業の目的に応じて決めます。
紙とデジタルはどちらを選べばよいですか?
住民の年齢層やスマートフォンの利用状況、加盟店の対応力によって変わります。デジタル機器に不慣れな方が多い場合は、紙とデジタルの併用も選択肢になります。

デジタル商品券にすると、何が楽になりますか?
申込から換金・精算までをシステム上で管理しやすくなり、事務局や加盟店の作業負担を減らせます。利用データを使った効果検証も進めやすくなります。
未使用分はどう扱えばよいですか?
使用期限が過ぎた券の未換金相当額の扱いには注意が必要です。換金額の把握や返還ルールを、事業設計の段階で明確にしておくことが求められます。


